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政府の「商売」を禁止せよ―市場は民業の縄張りだ

 投稿者:斉藤真一  投稿日:2001年 1月 2日(火)00時52分28秒
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   【要旨】

 民業は自由経済市場で「商売」に従事して所得を稼ぎ出して国民生活を賄うとともに、税金を拠出して政府の財政を賄う。政府は預かった税金の中からおのれの食い扶持を頂戴して、残りを「公務」に振り当てる。これが政府と民業の基本的な関係である。

 しかるに、政府は公務と商売の見境なく市場で生じるあらゆる需要に「公共需要」の名目をつけて公共投資を行う。すると民業は公共事業に群がって受注を競い合う。そのうち、産業構造が公共事業依存体質に変貌し、ついには公共事業がなければ経済が成り立たないほど虚弱体質になる。これでは民業の自立も繁栄もない。

 政府を運営する議員と役人は法律によって「生活保護」を受ける身分であって自立収入基盤を持たず、おのれが采配を振る公務資金収支損失に対して弁償責任を負わない。「他人の金を勝手にバラ撒いて責任は負わないが、手当てだけはしっかりいただく」。このような無責任集団にこのまま国を牛耳らせておいては後世に申し訳ない。

 そこで政府の目的と任務と領域を明確にして「公務」のケジメをつけさせる。合わせて民業の目的と任務と領域を明確にして民業の復権を図る。

 本稿は5部で構成する。

 1.政府と民業の境界線
 2.政府が民業を侵略する
 3.政府の「商売」を禁止する
 4.民業復権の論理
 5.国家のオーナーが舵を取る

 第1部では、政府誕生の経緯をスケッチして国家の構図を概観した上で、政府の任務を「公務」、民業の任務を「商売」と区分して、それぞれの目的と領域を定める。
 第2部では、公共事業を見境なく拡大して民業の依存体質を助長した挙句あげく、民間市場まで食い散らす政府の不良行為を糾弾する。
 第3部では、政府の不良行為を法律で阻止するため、公務資金を市場に出資・投資・融資・預金することを禁止する「民業侵犯禁止法案」を提案する。
 第4部では、公務資金の市場投入を禁止することによって年間45兆円が民業の手元に戻り、自立経済基盤が固まってホンモノの景気が浮上することを論証する。
 第5部では、建国以来片時も休まず経済活動に従事して国民生活を賄ってきた民業の実績を評価した上で、国家のオーナーたる民業が政府を監督する責任を負うと結論する。
 

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