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衆愚政治と多数決(2)

 投稿者:斉藤真一  投稿日:2001年 4月14日(土)14時32分3秒
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  第1部・政府と民業の境界線(1)(1月2日付け)で、「その昔、人が地上に住み着いた頃、政府はなかった。その後、人口が増えて人々の共通ニーズ(公共需要)が発生したため、政府を作って処理させることにした」と述べた。

人々が「俺たちのことは俺たちでやるから公務員は要らないよ」と言えば、今でも政府は要らないのだが、現実に公共需要が出てくるので、やむを得ず対応策を決定して実行することになる。みんなから金を集めてみんなで決めて金を突っ込むことになる。「衆議に計る」ことになる。

「衆議に計る」手順は2つ。「審議」「採決」である。「審議」は、みんなが自分の利害に照らして賛否を吟味すること。「採決」は、みんなが自分の利害に照らして賛否の決断を下すことである。

「審議」の期間は2つ。「小田原評定」を延々と続けるか、「石原(慎太郎)評定」でいくか。「石原評定」は決断が速い。与党議員たちは、みんなに早く金をばら撒いていい顔したいので「石原評定」でいく。野党議員たちは、テレビカメラの前で延々と質問を続けて月光仮面を気取りたいので「小田原評定」でいく。

そんな輩(やから)に付き合いきれない与党議員たちが痺(しび)れをきらせて採決に踏み切ると、野党雀(すずめ)たちが「多数の横暴」と喚(わめ)き散らしてスクラムを組んで抵抗して見せる。毎度お馴染(なじ)みのサル芝居であるが、有権者たちは「少数の横暴」であることを知っている。みんなで決断を下すには多数決しかないことを知っている。

「みんなで何かを決める」ということは、普段から地道なPRを続けてみんなの賛否支持を蓄積して採決に臨む、ということである。有権者たちは地道な努力を続けてきた者を与党に任命し、地道な努力の足りない者を野党に任命するのである。
 

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