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民業と政府と国民と国家(4)

 投稿者:斉藤真一  投稿日:2001年 8月15日(水)23時35分20秒
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  国家の歴史は、すなわち、政府が金を欲しがる歴史であった。政府はいつの世も税金を増やしたがった。増税策に限界が見えると、自ら商売に手を出して稼ごうとした。政府の商売はどれもこれも、天下り人種の巣窟となって、赤字を垂れ流した。

議員たちも役人たちも、国家財政の損失を私有財産で弁償する義務がないため、ぜんぜん気楽なものであった。来る年も来る年も、赤字国債のカラ手形を振り出して決算書の帳尻を合わせた。積もり積もった巨額負債は、これを後世に転嫁して知らん振りを決め込んだ。

政府の商売の中で、ギャンブルだけは例外だった。法律によって民業を締め出す独占事業であったため、面白いほど儲かった。外部に漏れたらヤバイので、役員も職員もパートさんも、高額給与を内緒にし続けた。

政府はいつの世も金を欲しがったが、議員も役人も「公務の境界」を知らないために、徴税の最適規模がGNPの1割なのか3割なのか、誰も知らなかった。政府の「経済活動」を疑問に思う者は1人もいなかった。自由経済市場が、実は民業の「神聖な縄張り」であることを、知る由もなかった。
 

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