投稿募集! スレッド一覧

スレッド作成 他のスレッドを探す

[PR]  不動産投資 岐阜の求人・転職 住まい引越川崎 化粧品通販
teacup. ] [ 無料掲示板 ] [ プレミアム掲示板 ] [ teacup.コミュニティ ] [ ブログ ] [ チャット ]
【From teacup.】この掲示板は投稿が一定期間無いため、各記事中に広告を表示しています。

新着順:4/25 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

金次郎と株

 投稿者:金融担当大臣 柳澤伯夫  投稿日:2002年 4月14日(日)12時53分37秒
  通報
  小泉内閣メールマガジン 第41号 =============== 2002/04/04

[大臣のほんねとーく]

● 金次郎と株(金融担当大臣 柳澤伯夫)

 二宮尊徳、幼名金次郎のことは、この頃の若い人は多分知らないかも知れませんね。

 昭和の初めから終戦にかけては、日本のほとんどの小学校では、背中に薪木を背負い、読書をしながら歩く金次郎の銅像が校門の近くに立っていました。江戸時代の末期、今の神奈川県小田原在の農家に生れ、幼くして両親と家産を失いながら、勤労と勉学に精を出し、見事に家を再興した金次郎は、当時の少年の模範と考えられていたのでした。いや、銅像の姿は少年少女向けでしたが、尊徳の思想(「報徳思想」と呼ばれます)は、当時の大人にも「勤倹・貯蓄の勧め」として広く知られていたものです。

 ところで、みなさんは、わが国には約1,400兆円にものぼる個人金融資産があることをご存知でしょう。もちろん中味は、いろいろです。年金や保険の掛け金も入っているので、全部が今すぐ自分の自由になるものではありません。その他、株や投資信託も入っていますし、いうまでもなく、預貯金が入っています。

 問題は、どういう種類の金融資産が全体の中でどういう割合になっているかです。それが国によって随分違っているのです。先にアメリカの例をいいますと、株や投信や社債などの証券でもっている(「証券投資」と呼びます)割合が全体の5割以上にもなっていて、預貯金はわずかに1割程度となっています。それに対してわが日本はどうなっているか。銀行や郵便局の預貯金が半分以上を占めていて、証券投資は1割強という状況です。まるで逆なのです。

 この割合をみて、多くの人は二宮金次郎の昔からあった日本人の道徳が影響しているにちがいないという見方をします。例えば、宮澤元首相がそういう意見を述べておられていたのを聞いたことがあります。

 しかし私はこの頃、二宮尊徳翁の報徳思想が説いているところは、預貯金よりもむしろ投資の勧めではないかと考えています。

 報徳思想の中核は、「勤労・分度・推譲」だといわれます。まず一生懸命働いて収入を得ます。収入は全部つかってしまわず、限度(「分度」と呼びます)をわきまえてつかいます。そして残りは、寄付すること(「推譲」と呼びます)だとされます。推譲を受けた人が事業に成功したときには、必ずお礼をすることになろうと思います。そう考えれば、推譲は元本の回収を当てにしない「投資」だと考えることもできるし、お礼を「配当」と見ることができます。

 確かに、われわれ日本人には、その日暮らしではなく、今の消費を節約して、貯蓄する心が備わっています。問題はその先で、貯蓄をどこへ振り向けるかです。日本人には、尊徳翁にみるように、元々「投資」をする思想と伝統があったことをもう一度ふりかえってみようというのが私が今日、みなさんへ呼びかけたい点です。

 伝統は生きていました! 先日ある新聞社が中学、高校、大学の学生たちに株式投資の模擬練習をしてもらい、そのときどんな考え方で投資をしたかをリポートしてもらいました。するとある女学生がこうリポートしました。
「これから自分達の投資は、自分達の役に立つ企業を育てるために、そういう先に投資しなければならない。」「自分が欲しいものを作っている会社に投資して、その会社が引き続きその製品を、さらにいいものを作ってくれるように投資したい。」

 私はこのリポートを読んで、こんなすばらしい投資の心を若い人は持っているんだ、これは大切にしなきゃいかんと思いました。株式投資というととかく、売ったり買ったりしているうちに、結局損をしてしまうコワイものだというイメージがあります。そうじゃない。さっきの女学生がいうように、自分たちが伸びてほしいと思う企業を応援するために推譲して、ちゃんと配当が返ってくる。そういう株式市場をこれからぜひ作っていきたいと私は考えています。
 

》記事一覧表示

新着順:4/25 《前のページ | 次のページ》
/25